2026年の確定申告で基礎控除が95万円に?うちはどうなる?
2025年分から基礎控除が最大95万円に拡大。合計所得2,350万円以下なら適用、年収200万円台の負担軽減効果が大きい改正です。
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結論から先に
2025年分の所得(2026年2〜3月に確定申告)から、基礎控除が最大95万円に拡大されます。従来は一律48万円でしたが、合計所得金額に応じて累進的に変動する仕組みになります。低〜中所得層ほど控除額が大きく、年収200万円台の負担軽減効果が顕著です。あわせて給与所得控除の最低保障額が65万円に引き上げられ、年収160万円台までの所得税負担が大幅に軽減されます。サラリーマンは年末調整で自動反映、自営業者は確定申告で適用されます。
どんな場合に当てはまるか
新しい基礎控除の恩恵が大きいパターンです。
年収200〜350万円のパート・派遣・契約社員
合計所得132万円以下なら基礎控除95万円。給与所得控除65万円と合わせて160万円までは所得税が課されません。
年金生活者
65歳以上の年金収入だけの人は、年金収入から公的年金等控除110万円を引いた残りが所得です。年金収入220万円程度までは所得110万円となり、基礎控除95万円で課税所得は実質ゼロに近くなります。
副業・フリーランス
副業所得や事業所得の人も、新しい基礎控除95万円が同様に適用されます。所得が少ない人ほど恩恵が大きいです。
学生バイト
扶養親族の所得要件が48万円→58万円に上がり、学生バイトは年収123万円まで扶養範囲です。給与所得控除65万円+基礎控除58万円=123万円。
配偶者の扶養内パート
配偶者控除の対象となる配偶者の所得要件も58万円に。給与年収123万円まで扶養範囲(配偶者控除)です。
例外状況
高所得層の限定的な効果
- 合計所得2,350万円超:従来通り48万円→段階的縮小
- 2,400万円超:32万円、2,450万円超:16万円、2,500万円超:0円
- 高所得層は実質的に基礎控除拡大の恩恵なし
給与所得者と自営業者の違い
- 給与所得者:会社の年末調整で自動反映
- 自営業者:自分で確定申告で計算
- 副業ある会社員:会社分は自動、副業分は確定申告
同居の親・祖父母の扶養
- 老人扶養親族(70歳以上):58万円以下で扶養対象
- 同居老親等:扶養控除58万円→58万円維持(控除額自体は変わらず)
- 別居の親への仕送りも条件次第で扶養対象
児童手当・社会保険の所得判定
- 児童手当の所得制限は別基準
- 健康保険の扶養(年130万円以内)も別基準
- 所得税の扶養と他制度の所得判定は独立
費用・リスク・注意点
改正による減税額の試算
- 年収300万円・単身の会社員:年間約15,000円の所得税減
- 年収400万円・配偶者扶養:年間約10,000円の所得税減
- 年収500万円・扶養2人:年間約8,000円の所得税減
- 年収800万円:年間約5,000円の所得税減
- 住民税は影響なし(住民税の基礎控除は43万円据え置き)
新しい基礎控除額の早見表
- 所得132万円以下:95万円
- 所得132万〜336万:88万円
- 所得336万〜489万:68万円
- 所得489万〜655万:63万円
- 所得655万〜2,350万:58万円
- 所得2,350万〜2,400万:48万円
- 所得2,400万〜2,450万:32万円
- 所得2,450万〜2,500万:16万円
- 所得2,500万超:0円
給与所得控除の変更
- 年収162.5万円以下:65万円(最低保障額、従来55万円から増額)
- 年収162.5万〜180万:年収×40%-10万円
- 年収180万〜360万:年収×30%+8万円
- 年収360万〜660万:年収×20%+44万円
- 年収660万〜850万:年収×10%+110万円
- 年収850万超:195万円(上限)
確定申告での注意点
- 確定申告ソフトは令和7年改正対応版を使用
- e-Tax は2026年1月から改正後の計算に対応
- マネーフォワード・freee 等も自動更新
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーも対応
扶養関連控除の同時変更
- 扶養親族の所得要件:48万円→58万円
- 同一生計配偶者の所得要件:48万円→58万円
- ひとり親の生計を一にする子の所得要件:48万円→58万円
- 配偶者控除:合計所得900万円超で段階的縮小(上限変わらず)
よくある質問
Q. 年末調整で何か手続きが必要ですか?
通常は不要です。会社の経理担当が改正後の控除額で再計算します。扶養親族の所得要件変更(48万円→58万円)に該当する家族構成の変更がある場合は、扶養控除等申告書の記入を見直してください。学生の子のバイト収入や配偶者のパート収入が123万円以内であれば、引き続き扶養に入れます。
Q. 住民税にも同じ控除拡大はありますか?
住民税の基礎控除は引き続き43万円のままで、所得税ほどの大きな改正はありません。所得税の節税はあっても、住民税は従来とほぼ同じ計算になります。住民税の扶養所得要件は45万円→45万円維持(自治体により異なる場合あり)。
Q. 2024年分(2025年提出)の確定申告は旧制度ですか?
はい、2024年分の所得は従来の基礎控除48万円で計算します。新制度の適用は2025年分の所得(2026年2〜3月提出の確定申告)からです。年末調整も令和7年(2025年)分から新制度です。
Q. 子どもの大学生バイトはいくらまで扶養内ですか?
給与収入123万円まで扶養範囲(特定扶養親族・19〜22歳)です。123万円は給与所得控除65万円+基礎控除58万円(扶養親族の所得要件)から逆算した金額。これを超えると親の扶養控除が外れます。なお、勤労学生控除を本人が使えば、本人の所得税はさらに27万円控除されます。
参考資料
- 国税庁「令和7年度税制改正のあらまし」— 改正内容の公式解説
- 財務省「税制改正の概要」— 国の改正趣旨と影響
- 国税庁「No.1199 基礎控除」— 改正後の基礎控除の計算
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参考資料
上記の出典は本文で扱った一般的情報の一次資料です。時期によりガイドラインが更新される場合がありますので、各機関の最新情報も併せてご確認ください。
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