海外転出のマイナンバーカードがオンライン申請に。2026年5月下旬から何が変わる?
2026年5月下旬から国外転出者向けマイナンバーカードのオンライン申請開始。在外公館の窓口は原則終了し、市町村役場に直接申請する形式に変わりました。
目次(15項目)
結論から先に
2026年5月下旬から、国外転出者向けマイナンバーカードのオンライン申請が始まりました。これまで在外公館の窓口で対応していた新規申請・更新の受付は原則として終了し、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)が運営する専用サイトから、日本の市町村役場に直接申請する形式に変わります。在外公館での対応は、暗証番号ロック解除や再設定など、カード現物が必要な手続きのみに絞られます。
なぜオンライン化されたか
海外に居住する日本人向けのマイナンバーカード関連手続きで、以下の課題がありました。
- 在外公館の窓口対応の負担が大きい
- 申請から交付までの期間が長い(数か月)
- 在外公館がない・遠い地域の住民の負担
オンライン化により、世界中どこからでも申請でき、書類が市町村役場に直接届くようになります。
オンライン申請の流れ
申請の大まかな流れは次の通りです。
- 専用サイト(J-LIS運営)にアクセス
- 申請者情報の入力(氏名、住所、生年月日、現居住国)
- 必要書類のアップロード(パスポートのスキャン、国外転出届の写しなど)
- 顔写真のアップロード
- 申請内容の確認・送信
- 市町村役場での受付
- カード製作と発送/受取準備
申請から受取まで、これまでより短期間(数週間〜数か月)で完了する見込みです。
必要書類のリスト
オンライン申請の必要書類です。
- 国外転出届の写し:住所地の市町村で出した届出書
- 本人確認書類:パスポート、運転免許証など
- 顔写真:6か月以内、正面、無背景、規定サイズ
- 申請書:オンラインフォームで入力
- メールアドレス:確認連絡用
- 申請手数料(発生する場合):クレジットカード決済など
パスポートは有効期限内のものを使用してください。期限切れだと再申請になります。
在外公館でできることが変わった
これまで対応していた業務のうち、以下は終了または限定対応に。
終了
- 新規申請の受付
- 更新申請の受付
継続
- 暗証番号ロック解除
- 暗証番号再設定
- カード現物のサポート
オンライン申請に切り替えるため、在外公館に行く必要がある場合は事前確認が必要です。
受取は基本的に日本国内
オンライン申請後の受取は、原則として日本の市町村役場の窓口です。
- 一時帰国時に取りに行く
- 親・配偶者に代理受取を依頼(委任状などの書類が必要)
- 郵送受取が可能なケース(条件次第)
「半年後に帰国予定」など、計画的に申請時期を決めると、二度手間が減ります。
申請者と申請先
国外転出者の場合、申請先は次の通りです。
- 国外転出前に住民登録していた市町村(基本)
- 一部のケースでは申請者の意向で別の市町村も可
申請サイトで自分の状況に応じた市町村が自動表示される設計になっています。
オンライン申請のメリット
申請者側のメリットを整理します。
- 在外公館への出向不要
- 24時間いつでも申請可能
- 申請から交付までの期間短縮
- 申請状況のオンライン確認
- 書類郵送の手間が減る
複数の世界都市に滞在する駐在員にとって、メリットが大きい仕組みです。
まだ在外公館に行く必要があるケース
次のケースでは引き続き在外公館対応です。
- 暗証番号を忘れた・ロックされた
- カードを紛失した(再発行)
- 電子証明書の更新
- 領事サービスの併用
暗証番号関連は、カード現物が必要なため、当面は在外公館での対応が継続します。
国外転出届を出していない場合
オンライン申請を利用する前に、国外転出届を提出している必要があります。
- 1年以上の海外滞在予定で国外転出届を提出
- 短期(1年未満)で住民票を残す赴任は対象外
- 国外転出届を出していない場合は、まず日本の市町村で届出
転入時期と転出時期の手続きを忘れずに行ってください。
暗証番号の管理
オンライン申請後に届くカードの暗証番号管理は、これまで通り重要です。
- 数字4桁の暗証番号(複数種類)
- 5回連続誤入力でロック
- ロック解除は在外公館または日本の市町村役場
- 管理アプリ(1Password、Bitwardenなど)で記録
海外でロックされると解除が面倒なので、暗証番号は紙に書いて家族と共有するか、信頼できる管理アプリに記録してください。
アップデート情報の確認
オンライン申請のシステムは段階的に拡充されていく予定です。
- 申請可能な国・地域
- 対応する手続き(更新、再発行など)
- 必要書類の変更
- 受取方法の拡大(郵送受取など)
最新情報は、デジタル庁の公式サイトとJ-LISのページで定期的に確認してください。
関連する手続き
マイナンバーカードと一緒に検討したい関連手続きです。
- 国民年金の任意加入(海外居住中のiDeCo継続に必要)
- 在留届の提出(外務省「たびレジ」)
- 国外転出時のマイナポータル設定変更
これらは別の手続きですが、海外移住前後に一緒に整理しておくと、後で困りません。
よくある質問
Q. 既に海外に住んでいる人はどうしますか?
既に海外居住している方も、オンライン申請を利用できます。日本のマイナンバーが既に交付されている方は、市町村に対する申請でカードの作成・更新が可能です。最寄りの在外公館でロック解除や暗証番号再設定は引き続き対応していますが、新規申請・更新はオンラインに移行しました。
Q. 必要書類は何ですか?
オンライン申請に必要な書類は次の通りです。(1)国外転出届の写し、(2)申請者の本人確認書類(パスポート等)、(3)申請書(オンラインフォームに必要事項を入力)、(4)顔写真(規定サイズに準ずるデジタル画像)、(5)申請手数料(無料の場合あり、有料の場合は決済方法を選択)。詳しくは申請サイトで確認してください。
Q. 受取はどこですか?海外でも可能ですか?
原則として日本の市町村役場の窓口で受け取ります。一時帰国時に取りに行く形が一般的です。在外公館での受取は、現時点では限定的または不可です。海外滞在中に早く必要な場合は、家族に代理受取を依頼する方法を含めて、申請先の市町村役場に事前確認してください。
Q. 暗証番号を忘れた場合は?
暗証番号ロック解除と再設定は、引き続き在外公館の領事窓口で対応してくれます。マイナンバーカードを物理的に持参する必要があるため、現地の在外公館に直接行く形式が継続しています。窓口の予約方法と必要書類を、在外公館の公式サイトで事前確認してください。
参考資料
- デジタル庁「マイナンバーカード」— 公式情報と最新の手続き
- 外務省「海外におけるマイナンバーカード」— 海外居住者向けの案内
- 地方公共団体情報システム機構(J-LIS) — オンライン申請の運営機関
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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