育児休業給付、2026年の改正でいくらもらえる?
2025年4月から「出生後休業支援給付」と「育児時短就業給付」が新設。両親で14日以上育休取得で給付率最大80%、時短勤務でも給付支給対象に。
広告
結論から先に
2025年4月から育児休業関連の給付が大きく拡充されました。①出生後休業支援給付:両親ともに14日以上の育休取得で給付率を80%に引き上げ(社会保険料免除と合算で手取り10割相当)、②育児時短就業給付:時短勤務中の賃金10%を給付、③従来の育児休業給付(180日まで67%、その後50%)は継続。さらに2026年4月からは国民年金第1号被保険者(自営業者)の育児期間保険料免除も新設され、育児期の家計支援が全体的に大幅拡充されました。出生後休業支援給付は両親同時取得が条件で、男性育休促進の経済的インセンティブとして強力に機能します。申請は勤務先経由でハローワークに行い、初回支給は育休開始から2〜3か月後です。
どんな場合に当てはまるか
出生後休業支援給付の対象
- 雇用保険加入の労働者
- 子の出生後8週間以内に育児休業(産後パパ育休)取得
- 配偶者も同期間に14日以上の育児休業取得
- 育休取得期間が28日以内
- 過去2年間で被保険者期間12か月以上
育児時短就業給付の対象
- 雇用保険加入
- 2歳未満の子を養育
- 短時間勤務制度を利用
- 給与が一定額以下
- 事業主の証明あり
- 男女問わず対象
給付額のシミュレーション
- 月給30万円・育休開始(180日まで)
- 育児休業給付:月20.1万円(67%)
- 社会保険料免除:約4.2万円分軽減
- 出生後休業支援給付期間:月24万円(80%)
- 手取り換算:通常の100%超
給付支給の仕組み
- 育児休業給付:2か月ごとに支給
- 出生後休業支援給付:育休終了後一括
- 育児時短就業給付:時短勤務各月ごと
- 振込先:本人指定口座
- 申請は勤務先経由
育児休業給付の歴史
- 1995年:制度創設
- 2010年:給付率引き上げ
- 2020年:男性育休促進策強化
- 2022年:産後パパ育休制度創設
- 2025年4月:出生後休業支援給付・育児時短就業給付新設
- 2026年4月:国民年金第1号の育児期間免除追加
例外状況
給付対象外となるケース
- 雇用保険未加入
- 被保険者期間12か月未満
- 自営業・フリーランス(別制度あり)
- 公務員(別制度で同等水準)
- 学生(雇用保険対象外の場合)
給付額が減額・停止されるケース
- 育休中に就労(月10日超または80時間超)
- 給与の80%以上を受給
- 育休を途中で打ち切り
- 不正受給が発覚
給付の上限額
- 育児休業給付:月額上限あり(賃金日額の上限)
- 出生後休業支援給付:同様の上限適用
- 高所得者は給付率が実質低下
- 上限額は毎年更新
費用・リスク・注意点
給付額の試算(月給40万円の例)
- 育児休業給付(67%):月約26.8万円
- 育児休業給付(180日後50%):月約20万円
- 出生後休業支援給付(80%):月約32万円
- 社会保険料免除:約5.6万円分の家計軽減
- 育児時短就業給付(10%):時短勤務中月約4万円
給付の試算(月給30万円の例)
- 育児休業給付(67%):月約20.1万円
- 出生後休業支援給付(80%):月約24万円
- 社会保険料免除:約4.2万円分
- 手取り換算:通常時の100%超
申請に必要な書類
- 育児休業申出書
- 子の出生証明書(住民票・出生届コピー)
- 配偶者の育休期間証明(出生後休業支援給付)
- 賃金台帳
- 雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書
- 振込先口座情報
- マイナンバー
給付までのスケジュール
- 育休開始:給付申請手続き開始
- 初回支給:育休開始から2〜3か月後
- 以後:2か月ごとに支給
- 終了後の事後申請:出生後休業支援給付
- 時短勤務給付:各月ごと
自己判断で避けたいこと
- 出生後休業支援給付の条件(両親14日以上)見落とし
- 配偶者育休取得タイミングの調整不足
- 育休中の就労時間制限超過
- 申請書類の不備
- 確定申告で給付金を所得算入(非課税)
男性育休のメリット
- 出生後休業支援給付80%
- 妻の負担軽減
- 子との関係構築
- キャリア面での評価(最近の企業文化)
- 産後の妻の体調回復支援
関連する子育て支援制度
- 児童手当(高校生年代まで拡充、第3子3万円)
- 子ども・子育て支援金(保険料財源)
- 物価高対応子育て応援手当(2万円)
- 国民年金第1号の育児期間免除
- 出産育児一時金(50万円)
- 各自治体の独自支援
育児休業給付と税金
- 給付金は所得税・住民税ともに非課税
- 確定申告での所得算入不要
- 社会保険料は免除
- 健康保険・厚生年金の被保険者資格は継続
給付を最大化するコツ
- 育休取得タイミングを夫婦で調整
- 出生後8週間以内に両親で14日以上取得
- 時短勤務への移行を計画的に
- 社会保険料免除期間との重複を最大化
- 復職時期の調整
復職後のサポート
- 育児時短就業給付(2歳まで)
- 看護休暇(子1人につき年5日)
- 子の看護休暇制度
- 保育料の所得連動軽減
- 企業の独自育児支援制度
自営業者・フリーランスの場合
- 育児休業給付:対象外
- 国民年金第1号の育児期間免除:2026年4月開始
- 出産育児一時金:受給可
- 国民健康保険の出産前後免除:自治体による
- 自治体の独自支援を確認
制度を最大限活用するために
- 妊娠判明後すぐに人事担当に相談
- 配偶者の勤務先制度も確認
- 育休・時短勤務の組み合わせシミュレーション
- 復職時期と保育園入園の調整
- 給付申請の手続き確認
よくある質問
上記FAQを参照してください。
参考資料
- 厚生労働省 育児休業給付
- ハローワーク 雇用継続給付
- こども家庭庁 育児支援制度
広告
参考資料
上記の出典は本文で扱った一般的情報の一次資料です。時期によりガイドラインが更新される場合がありますので、各機関の最新情報も併せてご確認ください。
関連記事
iDeCoとNISA、どちらを優先して始めるべきか
お金 どうする?iDeCoとNISA、どちらを優先して始めるべきか
結論緊急資金(生活費6か月分)を確保した後、まずNISAから始めるのが基本。iDeCoは所得控除メリットが大きい会社員・公務員に特に有効。
住民税非課税世帯の条件は?うちは該当する?
お金 どうする?住民税非課税世帯の条件は?うちは該当する?
結論住民税非課税世帯は世帯全員が住民税非課税。単身で年収100万円以下、扶養家族数で所得要件が変動。多くの給付金の対象。
医療費が年10万円を超えた、確定申告すべきか
お金 どうする?医療費が年10万円を超えた、確定申告すべきか
結論年間医療費が10万円超(所得200万円未満は所得の5%超)なら確定申告で還付を受けられる。e-Taxのマイナポータル連携で手続きが大幅に簡略化された。
103万円の壁が160万円に変わった、配偶者控除はどうなる?
お金 どうする?103万円の壁が160万円に変わった、配偶者控除はどうなる?
結論2025年分から給与収入160万円以下は所得税ゼロに。ただし配偶者控除の要件・社会保険の106万・130万円の壁は変更なしです。働き方の見直しには両方の確認が必要です。