学校健診で子どもの視力0.7、メガネはすぐ作るべき?

結論

学校健診の0.7は眼科精密検査の目安。まず眼科で屈折検査を受け、近視・乱視・仮性近視のどれかを確認してから、メガネの要否を判断します。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(18項目)
  1. まず眼科で精密検査を受けるのが先
  2. 視力0.7とはどのくらい見えているか
  3. 視力低下の原因として多いもの
  4. 軸性近視
  5. 仮性近視(調節緊張)
  6. 乱視
  7. 遠視
  8. 弱視
  9. 受診の前に整理しておきたい情報
  10. 検査と費用の目安
  11. メガネを作る前にできる対処
  12. 受診後の対応パターン
  13. 「経過観察」と言われた場合
  14. 「メガネが必要」と言われた場合
  15. 「仮性近視」と言われた場合
  16. 「弱視・斜視」と言われた場合
  17. よくある質問
  18. 参考資料

まず眼科で精密検査を受けるのが先

学校健診で「視力0.7(B判定)」と言われたら、メガネを買う前に眼科で精密検査を受けてください。学校の検査は5メートル離れた位置でランドルト環(C字型)を見るスクリーニングで、「見える・見えない」を大まかに判定するものです。実際にメガネが必要かどうかは、屈折度数・調節機能・乱視の有無を眼科で測ってから決めます。

「視力検査受診のおすすめ」用紙が学校から渡されているはずです。1か月以内に眼科を受診し、結果を学校に提出する流れになります。

視力0.7とはどのくらい見えているか

  • 黒板を前から3〜5列目までははっきり見える
  • 最後列からは細かい文字がぼやける
  • テレビを近づけば見えるが、離れると見にくい
  • 教科書・スマホなど近くは問題ない場合が多い

授業で「黒板の文字を写すのに時間がかかる」「目を細めるクセがある」と本人や担任が感じているなら、見え方の支障が出始めているサインです。

視力低下の原因として多いもの

軸性近視

眼球の前後が長くなることで起きる近視です。一度伸びた眼軸は元に戻らないため、進行を遅らせる治療が中心になります。日本では小学生の25%、中学生の40%以上が近視と言われています。

仮性近視(調節緊張)

近くを長時間見続けて、ピント合わせの筋肉(毛様体筋)が緊張したままになる状態です。点眼薬で緊張をほぐすと視力が戻ることがあります。スマホ・タブレットの長時間使用で起こりやすい状態です。

乱視

角膜の形がわずかに歪んでいると、距離に関係なくものがブレて見えます。遺伝的要素が大きく、メガネで矯正します。

遠視

小さい子どもでは遠視のことも珍しくありません。遠視が強いと近くも遠くも見えにくく、目が内側に寄ること(内斜視)の原因になることがあります。

弱視

3歳児健診や就学時健診で見落とされた弱視が、小学校で発見されるケースもあります。8〜9歳までに発見できれば治療効果が大きいとされ、早期受診が重要です。

受診の前に整理しておきたい情報

  • いつごろから見えにくそうにしていたか
  • 「ものを近づけて見る」「目を細める」などのクセ
  • 過去の視力検査結果(母子手帳・3歳児健診の結果)
  • スマホ・タブレット・ゲームの1日の使用時間
  • 親・きょうだいに強い近視の人がいるか
  • 学校での座席の位置と見えにくさ

検査と費用の目安

  • 眼科の初診+屈折検査:3割負担(小児医療費助成で多くの市区町村は無料か数百円)
  • 仮性近視の点眼治療:1〜2か月分で500〜2,000円程度(保険適用)
  • メガネ作成:眼鏡店で1万円〜が目安。学校健診からの作成は医療費控除対象外

多くの市区町村で中学生まで医療費助成があり、自己負担なしで眼科を受診できます。住んでいる自治体の助成制度を確認してください。

メガネを作る前にできる対処

  • 近くを30分見たら20秒、6メートル以上先を見る(20-20-20ルール)
  • スマホ・ゲームは1日合計2時間以内が目安
  • 屋外で1日2時間以上過ごす(屋外光は近視進行を抑える効果が報告されている)
  • 部屋の照明を明るく保つ(手元300ルクス以上)
  • 寝転がって本を読まない

これらは進行を抑える補助で、すでに近視が進んでいる場合の代替にはなりません。

受診後の対応パターン

「経過観察」と言われた場合

3〜6か月後に再受診を予約しておきます。学校での席を前にしてもらえると安心です。

「メガネが必要」と言われた場合

眼科で処方箋をもらい、眼鏡店で作成します。学校生活で必要な場合は登校時から使用しても問題ありません。

「仮性近視」と言われた場合

点眼治療を3〜6か月続けて再判定します。改善すれば一旦メガネは保留、進行していれば作成を検討します。

「弱視・斜視」と言われた場合

眼科で治療プログラム(アイパッチ・特殊なメガネなど)が始まります。早期治療が結果に大きく影響します。

よくある質問

Q. メガネをかけ始めたら一生外せませんか?

近視が原因の場合、成長期に進行することが多いため、思春期以降に度数が安定するまでは継続使用が一般的です。大人になってからレーシック・ICLなどの手術で矯正する選択肢もあります。

Q. 視力回復トレーニング・ブルーベリーサプリは効きますか?

科学的根拠が確認された方法は限られています。屋外活動・近見作業の制限・低濃度アトロピン点眼などは進行抑制の効果が報告されていますが、すでに進んだ近視を治す方法ではありません。

Q. 学校の検査結果と眼科の結果が違うのはなぜですか?

学校の検査は環境(明るさ・気分・体調)に左右されやすく、その日のコンディションで0.1〜0.2の差が出ることがあります。眼科では機器で正確に測るため、より信頼できる結果が出ます。

Q. メガネをイヤがって外したがります。どうすればよいですか?

「見えにくい場面(黒板・テレビ)だけかける」運用にすると、本人が必要性を感じやすくなります。3〜4週間で慣れることが多いので、しばらく見守ってください。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

参考資料

  • 日本眼科医会「学校保健と子どもの眼」— 学校健診の判定と受診案内
  • 文部科学省「児童生徒の健康診断マニュアル」— A〜D判定の基準
  • 日本眼科学会「近視診療ガイドライン」— 子どもの近視進行と治療
学校健診で子どもの視力0.7、メガネはすぐ作るべき? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Markus Spiske on Unsplash

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参考資料

  1. 日本眼科医会「学校保健と子どもの眼」
  2. 文部科学省「児童生徒の健康診断マニュアル」
  3. 日本眼科学会「近視診療ガイドライン」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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