電気代が急に高くなった。検針票の再エネ賦課金の見方
2026年5月分から再エネ賦課金が4.18円/kWhに増額。260kWh使う家庭で月平均400〜500円アップ。補助終了で1,000円超増の家庭も。
目次(18項目)
結論から先に
2026年5月分(2026年5月検針〜2027年4月検針)から、再エネ賦課金が4.18円/kWhに増額されました(過去最高)。月260kWh使う一般家庭では、賦課金だけで月1,087円になります。前年度(3.49円/kWh)比で月180円程度の増加です。これに加えて、2026年3月使用分で電気・ガス料金支援(補助)が終了したため、4月以降の請求書は補助分(月1,000〜1,200円)も上乗せで増えています。検針票の「再エネ賦課金」欄で、自分の負担額を確認できます。
検針票の見方
電力会社から届く検針票(または検針メール)には、以下の項目があります。
- 基本料金:契約アンペア・契約容量に応じた固定額
- 電力量料金:使った電気量に応じた変動部分
- 燃料費調整額:燃料価格に連動する調整額
- 再エネ賦課金:再エネ普及のための上乗せ
- 割引・補助の差引額(2026年3月までは政府補助あり)
2026年5月分以降は補助欄がなくなり、再エネ賦課金が上がっているのが見て取れます。
単価の推移
過去5年の再エネ賦課金単価(kWhあたり):
- 2021年度:3.36円
- 2022年度:3.45円
- 2023年度:1.40円(政策的に大幅引下げ)
- 2024年度:3.49円
- 2025年度:3.49円
- 2026年度:4.18円(過去最高)
2026年度は再エネ普及の進展で、FIT制度の買い取り額が増えたことが主因です。
月の負担額の試算
使用量別の月の賦課金負担:
- 100kWh:418円
- 200kWh:836円
- 260kWh:1,087円(経産省の標準モデル)
- 300kWh:1,254円
- 400kWh:1,672円
- 500kWh:2,090円
家族数や住居の広さで使用量が変わります。
補助終了の影響
2026年1〜3月の電気・ガス料金支援(補助):
- 電気:1kWhあたり3.5円〜2円(段階的に縮小)
- 都市ガス:1m³あたり15円〜7.5円(段階的に縮小)
- 4月以降:補助なし
260kWh使う家庭での補助終了の影響:
- 1月の補助:約910円
- 2月の補助:約780円
- 3月の補助:約520円
- 4月以降:補助なし
これに賦課金の増額が加わり、5月の請求書は1月と比べて月1,500〜1,700円増えた家庭が一般的です。
自分の電気代を確認
電力会社のマイページまたはアプリで、過去12か月の電気代推移を確認できます。
- 東京電力:くらしTEPCO
- 関西電力:はぴeみる電
- 中部電力:カテエネ
- 新電力:各社のマイページ
過去のデータを見ると、季節変動(夏・冬の冷暖房)も含めて、自分の家庭の標準的な使用量が分かります。
節電のヒント
電気代を減らす実用的な方法:
1. エアコンの設定温度
夏28度、冬20度を目安に。1度の調整で約10%の電力差。
2. LED照明への切替
白熱電球→LEDで電気代が約8分の1。1球500〜2,000円の初期投資。
3. 待機電力のカット
使わない家電のコンセントを抜くだけで、月100〜200円の節約。
4. 古い家電の買い替え
10年以上前の冷蔵庫・洗濯機・エアコンは、最新機種に変えると年5,000〜15,000円の節約。
5. 電力会社の見直し
新電力に切り替えると、年5,000〜20,000円の節約になる場合があります。比較サイトで試算可能。
太陽光パネルの導入
長期的な節電として、太陽光パネルの自家消費という選択肢があります。
- 初期費用:80万〜200万円(4〜6kWで)
- 月の電気代削減:5,000〜15,000円
- 余剰電力の売電:月3,000〜8,000円
- 回収期間:8〜15年
賃貸の方は導入できませんが、戸建ての持ち家であれば検討の余地があります。
電気料金プランの見直し
季節別・時間別のプランで、家庭のライフスタイルに合った選択肢を探せます。
- オール電化向け:夜の単価が安い
- 平日昼間在宅向け:昼間の単価が安い時間帯がある
- 使用量が多い家庭向け:割引段階が早い
電力会社のシミュレーターで、自分の家庭の消費パターンに合うか確認できます。
補助金の今後
2026年夏〜冬に向けた電気・ガス補助の議論は、2026年5月時点で具体化していません。物価高騰の続行状況によっては、夏や冬に再度補助が始まる可能性もあります。
- 政府発表をチェック
- 自治体独自の補助金もあり(東京都の太陽光設置補助など)
- 新電力の独自割引キャンペーン
賦課金以外で上がる要因
電気代の上昇要因は再エネ賦課金だけではありません。
- 燃料費調整額(LNG・石炭価格)
- 容量市場の負担金
- 託送料金(送電網利用料)
毎月の検針票で、どの項目が変動したかを確認すると、自分の家計への影響が見えてきます。
よくある質問
Q. 再エネ賦課金は何のための負担ですか?
再生可能エネルギー(太陽光・風力・地熱など)で発電された電気を、電力会社が一定価格で買い取る制度(FIT制度)の財源です。買い取り費用は電気料金に上乗せされて、すべての電気利用者が負担する仕組みです。集めた賦課金は、再エネ普及の補助に使われます。
Q. 260kWhはどれくらいの家庭ですか?
経済産業省が標準的な家庭像として使う数字で、おおむね2〜3人世帯の中等度使用に相当します。1人暮らしなら150〜200kWh、4人家族なら300〜400kWh程度が目安です。実際の使用量は検針票で確認できます。
Q. 賦課金は払わない選択はできますか?
FIT制度の財源として法律で定められており、電気を使う限り全員が負担します。新電力に切り替えても、賦課金は同じ単価で課金されます。負担を減らすには、電気使用量自体を減らすか、太陽光パネルを自宅に設置して自家消費する(余剰電力は売電収入)などの方法があります。
Q. 補助はもう終わったのですか?
電気・ガス料金支援(政府の補助)は、2026年3月使用分(4月請求分)で終了しました。2026年4月使用分以降は補助なしになり、本来の料金で請求されます。再エネ賦課金の増額と重なって、5月の請求書は前月から大きく増えた家庭が多いです。
Q. 今後も上がりますか?
再エネ賦課金の単価は毎年5月に見直されます。FIT制度の買い取り額や再エネ普及状況によって変動します。FIT終了の太陽光発電が増えれば、徐々に下がる方向に転じる可能性もあります。2027年5月以降の単価は、その時点の見直しで決まります。
参考資料
- 経済産業省 資源エネルギー庁「再エネ賦課金」— 制度と単価の根拠
- 経済産業省「電気・ガス料金支援」— 補助の終了と再開の状況
- 資源エネルギー庁「電気料金の仕組み」— 電気代の内訳
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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