自動車の環境性能割が2026年3月で廃止。買い時はいつ?
環境性能割は2026年3月31日で廃止。エコカー減税の基準は5月から厳しくなる。買い時は車種と本人の優先度で判断。
目次(20項目)
結論から先に
自動車の環境性能割が2026年3月31日で廃止されます。これにより、自動車購入時の負担が車種により4万〜15万円程度減ります。一方、エコカー減税の燃費基準が2026年5月1日から厳しくなり、減税対象となる車種が絞られます。「環境性能割の廃止で得する」「エコカー減税の対象が減って損する」が同時に起きるため、買い時の判断は車種・本人の優先度によって異なります。EVや高燃費ガソリン車は引き続き有利、中燃費の車は影響が少ない、燃費の悪い車は廃止のメリットを大きく受ける形です。
環境性能割の仕組み
環境性能割は、車を取得するときに1回だけ支払う税金です。
- 電気自動車・燃料電池車:0%(非課税)
- 燃費の良いガソリン車:0〜1%
- 平均的なガソリン車:1〜2%
- 燃費の悪いガソリン車:2〜3%
- 軽自動車:0〜2%(普通車より低い)
200万円の普通車で2%なら4万円、300万円なら6万円という計算です。
廃止の影響額
車種別の影響(目安):
- 軽自動車(150万円):0〜3万円減
- コンパクトカー(200万円):0〜6万円減
- セダン(300万円):0〜9万円減
- SUV(400万円):0〜12万円減
- 輸入車(500万円):0〜15万円減
電気自動車・燃料電池車はもともと非課税のため、影響なしです。
エコカー減税の変更
エコカー減税は、新車購入時に支払う「自動車重量税」を減免する制度です。
- ガソリン車の対象となる燃費基準が引き上げ
- これまで対象だった一部の車種が対象外に
- 電気自動車・燃料電池車は引き続き重点対象
これにより、ガソリン車の負担が増える可能性があります。
買い時の判断
2026年3月31日までに買うべき車
- 燃費の悪いガソリン車(廃止前は3%、廃止後は0%)
- 環境性能割の影響が大きい高額車
ただし、エコカー減税の対象外なら、3月以降に買っても重量税は同じです。
2026年4月1日以降に買うべき車
- 環境性能割の対象車(廃止のメリット)
- エコカー減税の対象外になる予定の車
影響が少ない車
- 電気自動車・燃料電池車(変更前後で同じ)
- 軽自動車の上位グレード(影響額が小さい)
電気自動車の補助金
電気自動車(EV)は環境性能割廃止後も非課税で、
- CEV補助金(最大130万円・国の補助)
- 自治体独自の補助(東京都は60万円・別途)
- 重量税減免
- 自動車税種別割(毎年)の減免
長期で見ると、ガソリン車より有利なケースがあります。
自動車税種別割は別
「環境性能割」と「自動車税種別割(毎年5月の税金)」は別の税金です。
- 環境性能割:車購入時(2026年3月31日で廃止)
- 自動車税種別割:毎年5月(継続)
毎年支払う税金は廃止されないので、注意してください。
軽自動車の優位性
軽自動車は環境性能割が普通車より低く、毎年の税金も安いです。
- 環境性能割:0〜2%(普通車は0〜3%)
- 軽自動車税種別割:年10,800円(2026年現在)
- 普通車の自動車税種別割:年25,000〜76,500円
維持費を抑えたい方は、軽EVや軽ハイブリッドも選択肢です。
補助金と組み合わせる
新車購入時の支援:
- CEV補助金(EV・FCV・PHV):最大130万円
- エコカー減税(重量税):車種により0〜免税
- 自治体補助(地域による):5万〜30万円
- 販売店の値引き:車種・時期により
これらを組み合わせると、EVは表示価格よりかなり安く手に入る場合があります。
中古車の影響
中古車購入時も環境性能割が課税されていましたが、2026年3月31日で同様に廃止されます。
- 新車より影響額は小さい(中古車は安いため)
- 100万円の中古車で2%なら2万円
- 300万円の中古車で3%なら9万円
中古車を検討している方も、廃止のメリットを受けます。
売却時の影響
車を売る側にも、税制改正の影響があります。
- 環境性能割廃止後は、中古車の取得負担が減る
- 中古車市場の需要が増える可能性
- ただし、エコカー減税対象外の車は新車も中古車も同等のリスク
駆け込み購入の注意
「2026年3月31日までに買えば得」と慌てて買うのは、
- 在庫がない車種が多い
- 値引き交渉が難しい
- 納期が3〜6か月先
3月までに納車されるためには、2025年12月〜2026年1月の発注が必要です。今(2026年5月)からだと、廃止前納車は難しいケースが多いです。
維持費のシミュレーション
10年保有を想定した負担(目安):
- ガソリン車:200万円+ガソリン代100万+税金等30万円=合計330万円
- ハイブリッド:250万円+ガソリン代50万+税金等25万円=合計325万円
- EV:350万円−補助金130万+電気代30万+税金等15万円=合計265万円
EVは初期費用が高いものの、長期では有利な計算になります。
自治体補助の確認
EV・PHV購入時の自治体補助は、地域差が大きいです。
- 東京都:最大60万円
- 神奈川県:最大45万円
- 大阪府:最大25万円
- 地方:5万〜30万円
住んでいる自治体のサイトで「EV補助金」を検索すると、最新の補助内容が確認できます。
まとめ:いつ買うべきか
- 燃費の悪いガソリン車を買いたい:2026年3月31日まで(廃止前にも検討)
- 燃費の良いガソリン車:いつでも(エコカー減税が続く間に)
- EV・FCV・PHV:今 or 補助金が充実している時期
- 軽自動車:いつでも(影響額が小さい)
無理に駆け込まず、自分の生活と用途に合った車を選ぶのが基本です。
よくある質問
Q. 環境性能割は何ですか?
環境性能割は、自動車取得時に支払う税金で、燃費性能に応じて0〜3%(普通車)、0〜2%(軽自動車)が課されます。2019年10月の消費税増税と同時に「自動車取得税」が廃止され、代わりに導入されました。電気自動車は非課税、燃費の良いガソリン車は1〜2%、燃費の悪い車は3%という構造です。
Q. 廃止されるとどれくらい安くなりますか?
車種により異なりますが、200万円の車で2%の環境性能割が課される場合、4万円の負担減です。300万円の車で3%なら9万円、500万円の輸入車で3%なら15万円の節約です。一方、エコカー減税の基準が厳しくなるため、減税の恩恵は減ります。差し引きで考えると、車種により有利・不利が分かれます。
Q. エコカー減税の基準はどう変わりますか?
2026年5月1日から2028年4月30日までの延長期間で、エコカー減税の対象となる燃費基準が引き上げられました。これまで対象だった車種の一部が、減税対象外になります。電気自動車・燃料電池車などゼロエミッション車は引き続き手厚い減税です。ガソリン車は燃費の良い車に絞られます。
Q. 電気自動車(EV)は買い時ですか?
EVは環境性能割廃止後も非課税で、エコカー減税の重点対象として残ります。CEV補助金(最大130万円)も継続中です。ガソリン代の値上がりも続いており、長期的にはEVがコスト的に有利になる可能性があります。ただし、初期費用が高い、充電インフラ、バッテリー寿命などの考慮も必要です。
Q. 中古車は環境性能割の対象でしたか?
中古車も環境性能割の対象でした(新車と同じ税率)。2026年3月31日以降は、中古車購入時の負担も減ります。一方、軽自動車税種別割・自動車税種別割(毎年5月の税金)は変わりません。中古車は新車より初期費用が安いため、環境性能割の影響額自体は新車より小さいです。
参考資料
- 総務省「自動車関係諸税」— 税制全体の概要
- JAF「2026年度税制改正」— 業界団体の解説
- 経済産業省「エコカー減税の概要」— 減税対象車の基準
広告
参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
関連記事
普通仮免許の取得年齢が17歳6か月に引き下げ — 2026年4月施行、早期取得の流れ
クルマ どうする?普通仮免許の取得年齢が17歳6か月に引き下げ — 2026年4月施行、早期取得の流れ
結論2026年4月から普通仮免許は17歳6か月で取得可能。本免許は18歳到達後。高校3年生の夏に教習所、卒業時に本免許取得という新ルートで進学・就職前の運転免許取得が可能に。
ガソリンの暫定税率が廃止されたらリッターいくら下がる?2026年の状況
クルマ どうする?ガソリンの暫定税率が廃止されたらリッターいくら下がる?2026年の状況
結論暫定税率廃止は議論中で時期未定。2026年5月時点では補助金で170円程度に維持。暫定税率廃止が実現すればリッター25円程度の値下げ余地。
軽自動車から普通車に乗り換えるタイミング
クルマ どうする?軽自動車から普通車に乗り換えるタイミング
結論年間走行1万km超・家族増・高速利用が増えた、の3条件のいずれかで普通車への乗り換えが現実的に。
親から子に車を譲る時、任意保険の等級は引き継げる?条件は?
クルマ どうする?親から子に車を譲る時、任意保険の等級は引き継げる?条件は?
結論等級引き継ぎは「同居の親族」「車両入替の同時手続き」が原則。別居の子へは引き継げない。引き継ぎ忘れは6等級スタートに戻る。
同じテーマの記事
タグ #環境性能割 #エコカー減税 #2026年3月 を含む他のカテゴリの記事も見る