NISA口座で損失が出たら他の口座と損益通算できる?2026年の最新ルール

結論

NISAの損失は他口座と通算不可。年末の損出し戦略は特定口座のみで実行。NISA枠は長期保有が前提の制度設計です。

どうする?編集部 · · 読了 約3分
目次(18項目)
  1. 結論から先に
  2. どんな場合に当てはまるか
  3. 特定口座とNISA口座を併用している方
  4. NISA口座で含み損のある銘柄を保有
  5. 年末の節税対策を検討している方
  6. 配当・分配金が出ている方
  7. 損失繰越控除を活用している方
  8. 例外状況
  9. NISA口座の損失で例外的に有利になるケース
  10. 注意が必要なケース
  11. 費用・リスク・注意点
  12. 損益通算可能な組み合わせ
  13. 損失繰越控除のルール
  14. 数値の目安
  15. NISA枠で含み損銘柄の処理(判断軸)
  16. 年末の節税戦略(特定口座)
  17. よくある質問
  18. 参考資料

結論から先に

新NISA口座の損失は特定口座・一般口座の利益と損益通算できません。NISAは「利益も損失も税務上ないもの」として扱う非課税口座の特性上、年末の損出し戦略は使えません。特定口座(源泉徴収あり・なし)と一般口座の間では損益通算と翌年以降3年間の繰越控除が可能で、年末の節税戦略はここで実行します。NISA枠の含み損銘柄は、原則として長期保有を続けるか、本当に見切るなら売却→別商品に乗り換える判断が必要です。2024年以降の新NISA枠は売却すると翌年に枠が復活する設計のため、見切り売りも以前ほどデメリットは大きくありません。

どんな場合に当てはまるか

特定口座とNISA口座を併用している方

ほぼ全てのNISA利用者が該当。特定口座での利益・損失とNISA口座での利益・損失を分けて理解する必要があります。

NISA口座で含み損のある銘柄を保有

含み損のある銘柄の処理方針を判断するケース。長期保有か売却乗換えかを検討します。

年末の節税対策を検討している方

特定口座での利益を圧縮するための損出し戦略は、特定口座銘柄のみで実行可能です。

配当・分配金が出ている方

NISA口座の配当・分配金は非課税で受取可能。特定口座の配当・分配金は課税対象です。

損失繰越控除を活用している方

過去3年の損失を当年の利益と通算する場合、特定口座のみが対象です。

例外状況

NISA口座の損失で例外的に有利になるケース

  • NISA枠の中で異なる時期に売買を繰り返した場合、その口座内で実質的な収支は管理される
  • 配当・分配金が非課税で再投資されることでの複利効果
  • 売却後の非課税枠は翌年復活(生涯1,800万円の枠管理)

注意が必要なケース

  • NISA口座で損切り後、同一銘柄を特定口座で買い戻す場合の税務上の扱い
  • ロールオーバー(旧NISA→新NISA)は2024年以降できない
  • 旧NISA口座の残存分は元のルールで満期まで運用

費用・リスク・注意点

損益通算可能な組み合わせ

  • 特定口座(源泉徴収あり)×特定口座(源泉徴収なし):可能
  • 特定口座×一般口座:可能
  • 異なる証券会社の特定口座同士:確定申告で可能
  • NISA口座×特定口座:不可
  • NISA口座×NISA口座(異なる証券会社):不可

損失繰越控除のルール

  • 確定申告必要(特定口座源泉徴収ありでも申告が必要)
  • 繰越可能期間:3年
  • 毎年連続して確定申告する必要あり
  • 繰越控除中の口座変更は要注意
  • 海外株式の損失も対象

数値の目安

  • NISA非課税枠:生涯1,800万円、年360万円(つみたて120+成長240)
  • 株式譲渡益の税率(特定口座):20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)
  • 損益通算で還付される税額:損失額×20.315%
  • 配当課税の税率:20.315%(特定口座)/0%(NISA)
  • 確定申告期限:翌年2月16日〜3月15日

NISA枠で含み損銘柄の処理(判断軸)

  • 長期保有:時間で含み損が戻るのを待つ(基本戦略)
  • 売却+新商品買い直し:方針転換、非課税枠を一度消費して別商品へ
  • 一部売却:保有数を減らしてリスク低減、残りは保有継続
  • 売却+特定口座で買い直し:複雑、税務メリットなし、推奨されない

年末の節税戦略(特定口座)

  • 含み損銘柄の売却で損失確定
  • 同年の利益と通算
  • 必要なら同銘柄の買い直し(インサイダー取引等に該当しないか確認)
  • 確定申告で繰越控除選択
  • 翌年以降3年間の利益と通算可

よくある質問

Q. NISA枠で買った株が損失になった。どう処理すればよいですか?

長期保有が原則です。NISAは長期投資前提の制度のため、短期の含み損で慌てて売却しないのが推奨。本当に見込みのない銘柄なら売却+別商品への乗換えを検討、ただし非課税枠を一度使うことになります。

Q. 特定口座とNISA口座、配当はどちらに入れたほうが得?

配当・分配金は税率20.315%なので、年間で配当受取が多い銘柄は優先的にNISA口座に入れると非課税の恩恵が大きいです。ただし新NISA成長投資枠の年240万円という制限内で判断します。

Q. 確定申告は毎年必要ですか?

特定口座(源泉徴収あり)のみで通算が完結する場合は不要。ただし損失繰越控除を使う場合は毎年連続して確定申告が必要で、忘れると繰越が打ち切られます。

Q. 同じ銘柄を特定口座とNISA口座の両方で持っています。売却順序の指定は?

口座を指定して売却注文を出します。証券会社の取引画面で「特定口座から売却」「NISA口座から売却」を選択可能。指定しないと自動的にいずれかの口座から売却されることがあるため要注意です。

Q. NISAで配当金を再投資すると枠を消費しますか?

つみたて投資枠で再投資型を選んでいる場合、自動的に枠が消費されます。成長投資枠の銘柄から受け取った配当を別途投資する場合は手動で枠管理が必要です。

参考資料

  • 金融庁 NISA特設サイト — NISA制度の公式情報
  • 国税庁「上場株式等の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」— 確定申告での扱い
  • 日本証券業協会 — 証券取引の制度解説
NISA口座で損失が出たら他の口座と損益通算できる?2026年の最新ルール — お金 関連イラスト (どうする?)
Photo by Possessed Photography on Unsplash

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参考資料

  1. 金融庁 NISA特設サイト
  2. 国税庁「上場株式等の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」
  3. 日本証券業協会

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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