食品の値上げはいつまで続く?2026年6月のナフサ高騰の見通し
2026年6月の食品値上げはナフサ(包装資材)の高騰が主因。下半期にかけて続く見通しで、家計の備えが必要。
目次(20項目)
結論から先に
2026年6月に食品値上げが再燃する見通しです。帝国データバンクの調査によると、6月だけで906品目超の値上げが予定されており、要因の7割が「包装資材」です。中東情勢の影響でナフサ(石油由来の原料)が高騰しており、ペットボトル・即席麺の袋・お菓子のパッケージなどの包装コストが上昇しています。2026年下半期にかけて値上げが続く可能性が高く、買いだめ・冷凍保存・店舗の使い分けで家計負担を抑える工夫が必要です。
なぜ包装資材が値上げ要因になるのか
食品の値段は、原材料費だけで決まりません。
- 原材料費(小麦・砂糖・乳製品など):約30〜40%
- 包装資材費(プラスチック・段ボール):約10〜20%
- 物流費(燃料・人件費):約10〜15%
- 製造コスト(電気・人件費):約20〜30%
- 利益・販売費:約10〜20%
包装資材費が10%上がると、食品価格全体に1〜2%の影響が出る計算です。今回はナフサ価格が大幅に高騰しており、包装資材費が前年比20〜30%上がっています。
2026年の月別値上げ予想
- 4月:約2,278品目
- 5月:約61品目(連休前の駆け込みで急減)
- 6月:約906品目(再燃)
- 7月:約952品目(予想)
- 8月以降:不確定
累計では2万品目を超える見通しです。
値上げの対象になりやすい食品
ナフサ・包装資材の影響を受けやすい食品:
- 即席麺(袋・カップ):2026年6〜7月に多くの商品で値上げ
- お菓子(袋入り・包装紙):味の素・キユーピー・ロッテなどで価格改定
- マヨネーズ・調味料(ボトル):2026年6月以降
- ペットボトル飲料:2026年内に複数回の値上げ予定
- 冷凍食品(包装フィルム):緩やかな値上げ
- 食用油(ボトル):大豆・菜種の世界価格高騰と重なる
家計対策
1. 大容量・徳用パックを選ぶ
- 個別包装より、まとめ買いのほうがコストパフォーマンスが良い
- 例:カップ麺5個パックvs個別購入で1個あたり10〜30円差
2. PB(プライベートブランド)に切り替え
- イオン「トップバリュ」「ベストプライス」
- セブン&アイ「セブンプレミアム」
- 西友「みなさまのお墨付き」
- 価格は同等商品の20〜40%安い
3. 冷凍保存の活用
- パン・ご飯・肉・野菜は冷凍OKのものが多い
- 冷凍庫の容量を計画的に使う
- 賞味期限が長くなり、買い物頻度を減らせる
4. 店舗の使い分け
- 業務スーパー:大容量品・PB品
- ドラッグストア:菓子・飲料・調味料
- ネットスーパー:重い米・水のまとめ買い
5. 値上げ前の駆け込み購入
- 値上げ発表から実施まで1〜2か月
- 賞味期限の長い乾物・調味料は1〜3か月分まとめ買い
- ただし、冷蔵・冷凍の余裕を超える買いだめは廃棄リスク
賞味期限の活用
買いだめする際は、賞味期限を確認しましょう。
- 缶詰:1〜3年
- 乾麺(うどん・そうめん):1〜2年
- 米:精米から1〜2か月(夏は短く)
- 冷凍肉・魚:家庭用冷凍庫で3〜6か月
- レトルト食品:1〜2年
「先入れ先出し」で古いものから消費する習慣をつけると、無駄が出ません。
値上げ情報の入手
最新の値上げ情報は、
- 帝国データバンク 食品主要メーカーの値上げ動向調査
- ニトリ・イオンなど大手小売の事前告知
- メーカーの公式サイト・プレスリリース
買いだめのタイミングを決める参考になります。
食費を月単位で管理
家計簿アプリ(マネーフォワード ME・Zaim・家計簿レシポなど)で食費を可視化すると、
- 月別の平均食費
- 値上げの影響額
- 節約効果の確認
ができ、無理のない範囲での見直しがしやすくなります。
子育て世帯の対策
子どもの間食・お弁当材料は値上げ対象が多いです。
- お菓子は週末まとめ買いの徳用
- 弁当の冷凍おかずは作り置き
- 牛乳・パンは平日朝のセール時に購入
- ふりかけ・冷凍ハンバーグなどPB活用
家族の好みと予算のバランスで、無理なく続けられる工夫が大事です。
高齢者世帯の対策
少食・小分けが必要な高齢者世帯は、
- 個食パック(1人分の小分け)
- 冷凍野菜の活用(無駄なく使える)
- 介護食・嚥下食の通販活用
- 配食サービスの定期利用
健康維持と食費削減の両立を考えてください。
物価高給付金の見通し
2026年5月時点で議論されている「給付付き税額控除」の現金給付一本化版が、6月の中間取りまとめで具体化される予定です。物価高対応の住民税非課税世帯給付も継続中で、対象世帯は申請忘れに注意してください。
自分で作る選択肢
外食・中食より、自炊の方が値上げの影響を受けにくい傾向があります。
- 主食を自分で炊く・焼く
- 調味料を自家製にする(味噌・梅干しなど)
- 干し野菜・乾物を活用
- 旬の食材を選ぶ
時間と手間はかかりますが、食費の削減効果は大きいです。
値段が戻る可能性
2026年下半期以降の見通し:
- ナフサ価格:中東情勢の落ち着き次第
- 為替:円安が続けば値段は下がりにくい
- 物流費:人件費の上昇傾向は続く
短期的には値段が戻りにくい状況です。家計の体質を「上がった価格に慣れる」方向で調整するのが現実的です。
よくある質問
Q. ナフサとは何ですか?
石油から精製される原料で、プラスチック・包装資材・化学繊維などの原材料になります。食品では、ペットボトル・即席麺の袋・お菓子のパッケージ・ラップなどに使われています。原料のナフサが高騰すると、製品の包装コストが上がり、店頭価格に反映されます。
Q. 中東情勢の影響はいつまで続きますか?
中東情勢はナフサ価格の主因の1つで、現時点(2026年5月)で収束の見通しは立っていません。原油・ナフサ価格は中東の政治状況のほか、需給バランス・為替で変動します。少なくとも2026年下半期は不安定な状況が続くと見られます。
Q. 値上げ品目はどれくらいですか?
2026年4月の値上げは約2,278品目、5月は約61品目(急減)、6月は906品目超、7月は952品目と予想されています。月別の品目数は変動しますが、累計では2026年内で2万品目を超える可能性があります。即席麺・菓子・調味料・冷凍食品などが中心です。
Q. 家計への影響は月どれくらい?
4人家族の食費が月8〜10万円の場合、累計値上げの影響で月3,000〜6,000円の負担増が見込まれます。買いだめ・冷凍保存・大容量パック・PB商品の活用で、月2,000〜4,000円程度の節約が可能です。
Q. 買いだめの目安はどれくらい?
賞味期限の長い乾物・缶詰・冷凍食品は、3か月分程度までが目安です。賞味期限を確認し、ローテーション(古いものから消費)で在庫管理します。冷凍庫の容量を超えないよう、家族構成と消費ペースで調整してください。
参考資料
- 帝国データバンク「食品値上げ調査」— 月別の値上げ品目と要因
- 経済産業省「ナフサ価格の動向」— 原料価格の推移
- 総務省統計局「消費者物価指数」— 食品価格全体の動き
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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