Wi-Fiの速度が急に1Mbpsまで落ちた、原因と対処
まずルーターと光モデムを再起動してください。改善しない場合は5GHz帯への切替と回線側の障害情報を確認し、それでも遅い場合はプロバイダへの問い合わせとIPv6切替を検討しましょう。
目次(12項目)
結論から先に
Wi-Fiの速度が急に1Mbps程度まで落ちた場合、まずルーターと光モデム(ONU・ホームゲートウェイ)を再起動してください。それでも改善しない場合は5GHz帯への接続切替と、NTT東日本・NTT西日本の障害情報ページで回線側の問題がないかを確認します。混雑時間帯(夜20〜24時)だけ遅い場合はIPv6(IPoE)への切替が有効な場合があります。プロバイダへの問い合わせも、状況整理ができてから行うと解決が早くなります。
まず試すべき手順
ルーターと光モデムの再起動
最初の対処はこれだけで解決することが多いです。ルーターとNTTから貸し出されている光モデム(ONU)またはホームゲートウェイ、その両方の電源を抜いてください。60秒以上待ってから、光モデム側から先に電源を入れ、ランプが安定したらルーターを起動します。再起動完了まで3〜5分かかる場合があります。
スピードテストで状況を記録する
再起動後にfast.com(またはフレッツ回線速度測定ページ)で速度を計測します。計測結果と時刻を記録しておくと、後でプロバイダに問い合わせる際に役立ちます。Wi-Fi経由と有線LAN直結の両方で計測すると問題の切り分けができます。
有線LAN接続でも1Mbps台の場合:ルーターやWi-Fiではなく、回線側(プロバイダや局舎設備)の問題が疑われます。
有線LAN接続では速い場合:Wi-Fiルーターや端末側の問題です。
5GHz帯への切り替え
多くのルーターは2.4GHz帯と5GHz帯の2種類のSSID(Wi-Fiネットワーク名)を提供しています。スマートフォンやパソコンのWi-Fi設定から、「(ルーター名)-5G」のような名前のSSIDに切り替えてください。
2.4GHz帯は電子レンジ(2.45GHz帯を使用)・Bluetooth機器・近隣住戸のWi-Fiと電波が干渉しやすいです。集合住宅で多くの世帯が密集している環境では特に影響を受けやすく、2.4GHz帯のみ速度が落ちていることがあります。
ただし5GHz帯はルーターから遠い部屋や、コンクリートの壁が複数ある環境では電波が弱くなります。端末をルーターの近くに置いた状態で速度を比べてみてください。
回線側の障害情報を確認する
NTT東日本のフレッツ光ユーザーは「https://flets.com/customer/tro/」、NTT西日本のユーザーは「https://flets-west.jp/customer/tro/」で障害情報を確認できます。自分の地域の設備に障害が出ている場合は、回復を待つしかありません。
障害情報に載っていない場合でも、局舎設備の一時的な高負荷が原因のことがあります。プロバイダのサポートページやSNS公式アカウントで速度低下に関する情報が出ていないかも合わせて確認してください。
混雑時間帯とIPv6切替
夜間(20〜24時)、週末の昼間など通信が集中する時間帯だけ速度が落ちる場合、プロバイダ側の混雑が原因のことがあります。
従来のIPv4 PPPoE方式では、プロバイダの折り返し接続設備(NTEと呼ばれる箇所)で渋滞が起きやすいです。IPv6 IPoE方式はこの折り返し点を経由しないため、混雑時間帯の速度低下が起きにくいとされています。
プロバイダによって「IPv6オプション」「IPv6 IPoE」「v6プラス」「IPv6接続サービス」など名称が異なります。プロバイダの会員ページまたはサポートに問い合わせて、対応状況と設定方法を確認してください。切り替えには対応ルーターが必要な場合もあります。
当てはまるケース・当てはまらないケース
自分で対処しやすいケース
- 再起動したことがしばらくなかった
- 同じSSIDに多くの端末が接続している
- 電子レンジを使う時間帯だけ遅い
- 最近引越しや家具の配置を変えた(ルーターと端末の距離が遠くなった)
プロバイダへの問い合わせが必要なケース
- 有線LAN直結でも速度が1Mbps台
- 再起動・帯域切替を試しても改善しない
- 障害情報が出ていないのに特定の時間帯だけ遅い
- 契約プランの速度(例:1Gbps)と実測値が乖離しすぎる
費用の目安
| 対応策 | 費用 |
|---|---|
| ルーター再起動 | 無料 |
| 5GHz帯切替 | 無料 |
| プロバイダへの問い合わせ | 無料(一般的に) |
| IPv6オプション追加 | 無料〜月額220円程度(プロバイダによる) |
| Wi-Fiルーター買い替え | 5,000〜30,000円 |
| 回線プラン変更 | 契約内容による |
例外と注意点
ルーターの熱暴走:風通しの悪い場所や棚の中にルーターを設置していると、熱がこもって速度が低下します。ルーター本体を触って熱い場合は、電源を落として30分ほど冷ましてから再起動してください。
チャネル干渉:マンション密集地では2.4GHz帯の特定チャネルが混雑します。ルーターの管理画面からWi-Fiチャネルを手動で変更(例:1・6・11チャネルに切替)すると改善する場合があります。
端末側のWi-Fiドライバー:パソコン側のWi-Fiアダプターのドライバーが古い場合、他の端末では問題ないのに特定のパソコンだけ遅いことがあります。デバイスマネージャーからドライバー更新を試してください。
回線の物理的な断線:屋外から引き込む光ファイバーケーブルが台風や工事で損傷している場合、宅内のルーターや設定を変えても改善しません。NTTのフレッツ光サポート(0120-116-000)に連絡するとルートテストを行ってもらえます。
よくある質問
Q. VPNを使うと速くなりますか?
特定の経路でプロバイダが通信を制限している場合、VPNを使うと迂回して速くなることがあります。ただし一般的にはVPN接続は暗号化の処理分だけ速度が低下します。VPNが有効かどうかは試してみないとわかりません。
Q. 契約速度が1Gbpsなのに1Mbpsなのはなぜですか?
「最大1Gbps」の契約は理論値であり、実際の速度は回線の混雑・建物の配線・ルーターの性能などに左右されます。ただし1Gbps契約で1Mbps台は明らかに異常です。有線LAN直結で計測しても同様なら、プロバイダへの問い合わせが必要です。
Q. スマートフォンのモバイルデータに切り替えると速い場合は?
モバイルデータ(4G・5G)で速い場合、Wi-Fiルーターや回線側の問題です。この情報をプロバイダのサポートに伝えると状況説明が容易になります。
参考資料
- NTT東日本「フレッツ光 障害・メンテナンス情報」— 回線障害の確認ページ
- NTT西日本「フレッツ光 障害・メンテナンス情報」— 同上(西日本版)
- 総務省「家庭内でインターネットをより安全・快適に利用するために」— Wi-Fi環境改善の基本解説
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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