住宅ローンを借り換えると諸費用50〜80万円。何年で元が取れる?

結論

残債2,000万円超・残り10年以上・金利差0.3%以上の3条件が揃えば借り換えで諸費用は3〜5年で回収しやすい。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(15項目)
  1. 結論から先に
  2. 当てはまる人
  3. 残債2,000万円以上
  4. 残期間10年以上
  5. 現行金利が新規金利より0.3%以上高い
  6. 借入時より収入が安定または上昇した人
  7. 当てはまらない・慎重判断が必要な人
  8. 費用・期限・具体情報
  9. 諸費用の内訳(融資額3,000万円の場合)
  10. 借り換えメリットの計算例
  11. 借り換え手続きの流れ
  12. 借り換え時の判断ポイント
  13. 借り換えと繰上返済の比較
  14. よくある質問
  15. 参考資料

結論から先に

住宅ローン借り換えの諸費用は50〜80万円が一般的です。金利差0.3%以上・残債2,000万円以上・残期間10年以上の3条件が揃えば、諸費用は3〜5年で回収できることが多くなります。ただし、団信の保障内容変更、繰上返済予定、変動/固定金利の選択など、金利差以外の要素も判断材料に含めてください。最終判断は2〜3行の正式な見積もりを比較してから行うのが安全です。

当てはまる人

借り換えで得をしやすいのは次のような方です。

残債2,000万円以上

借り換えメリットは「金利差×残債×残期間」で決まります。残債が大きいほど利息減少額が大きく、諸費用を上回りやすくなります。

残期間10年以上

残期間が短いと、金利差で得する利息合計より諸費用の方が大きくなりがちです。10年以上ある方が借り換えメリットが出やすくなります。

現行金利が新規金利より0.3%以上高い

0.3%以上の金利差があれば、諸費用50〜80万円を3〜5年で回収できる計算になります。0.1〜0.2%の差では、回収期間が10年以上かかり、メリットが薄くなることがあります。

借入時より収入が安定または上昇した人

借り換え審査は新規借入と同じ基準で行われます。借入時より収入が下がっている、転職直後、自営業の収入変動が大きいなどの場合は審査落ちのリスクがあります。

当てはまらない・慎重判断が必要な人

  • 残期間5年以下・残債1,000万円以下:諸費用回収が困難
  • 健康状態に変化があり団信加入が難しい
  • 数年以内に完済の予定がある
  • 借入時よりも収入が大きく下がっている
  • すでに繰上返済を頻繁にしている

費用・期限・具体情報

諸費用の内訳(融資額3,000万円の場合)

  • 事務手数料:融資額の2.2% = 約66万円(または定額3〜6万円)
  • 保証料:0円(事務手数料に含む型)または30〜60万円(一括前払型)
  • 登録免許税(抵当権抹消・設定):10〜15万円
  • 司法書士報酬:5〜10万円
  • 印紙税:2〜6万円
  • 繰上返済手数料(旧ローン):0〜5万円
  • 合計目安:50〜100万円

借り換えメリットの計算例

例1:残債2,500万円、残期間20年、金利1.5%→1.0%

  • 借り換え前の総支払利息:約414万円
  • 借り換え後の総支払利息:約262万円
  • 利息削減額:約152万円
  • 諸費用60万円差し引いて、純メリット約92万円

例2:残債1,500万円、残期間10年、金利1.0%→0.7%

  • 利息削減額:約24万円
  • 諸費用60万円差し引いて、約36万円のマイナス

借り換え手続きの流れ

  1. 現行ローンの残高証明書を取得
  2. 借り換え候補銀行のシミュレーションを比較
  3. 仮審査(オンラインで複数行に同時申込可)
  4. 本審査・団信告知(健康状態の質問あり)
  5. 契約・実行(旧ローン完済と新ローン実行を同日処理)
  6. 旧ローンの抵当権抹消・新ローンの抵当権設定の登記

期間は仮審査から実行まで1〜2か月が目安です。

借り換え時の判断ポイント

  • 金利だけでなく団信の内容(がん・心疾患・脳卒中・全疾病保障)を比較
  • 変動・固定の選択は、今後10年の金利見通しと家計の余力で判断
  • 「繰上返済手数料無料」「途中で固定→変動が選べる」など柔軟性も考慮

借り換えと繰上返済の比較

手元に200〜300万円の余裕資金がある場合、借り換えではなく繰上返済を選ぶ方が手数料を抑えられることもあります。両方を組み合わせる選択もあります。

よくある質問

Q. 同じ銀行内で金利を下げてもらえることはありますか?

「金利引き下げ交渉」が可能な銀行もあります。借り換え見積もりを別行で取った上で、現銀行に「他行ではこの条件です」と相談すると、ローンの一部を借り換える「一部繰上+金利見直し」を受けられるケースがあります。諸費用ゼロで金利だけ下げられればベストです。

Q. フラット35から変動金利への借り換えはお得ですか?

短期的には金利が低い変動の方が得ですが、フラット35の「最後まで金利が変わらない安心感」を失います。今後10年以上の金利上昇局面では変動の方が高くなる可能性もあります。家計の余力(金利が1〜2%上がっても払えるか)で判断してください。

Q. 残債1,800万円、残期間15年、金利差0.4%です。借り換えるべき?

ボーダー上です。金利差は十分ですが、残債と残期間の組合せでメリットが小さくなる可能性があります。2〜3行で正確な総返済額シミュレーションを取り、諸費用差し引き後で50万円以上の純メリットがあるかを確認してください。

Q. 借り換えで住宅ローン控除はどうなりますか?

借り換え後も住宅ローン控除は継続できますが、いくつかの条件があります。①借り換え後の借入残高が、当初の住宅ローンの残高以下 ②返済期間10年以上 などです。借り換え時に「住宅ローン控除継続」の意思を伝えれば、銀行側で適切に処理してくれます。

Q. ペアローンからの借り換えで気をつけることは?

夫婦それぞれの団信・健康告知が必要です。片方の健康状態が変化していると、片方だけ借り換え不可になる可能性があります。借り換え後の比率変更(夫50:妻50→夫70:妻30など)も可能ですが、贈与税の計算に影響することがあるため税理士に相談すると安全です。

参考資料

  • 住宅金融支援機構「住宅ローン借換えガイド」— 借り換え判断の公式手引き
  • 金融庁「住宅ローンを利用するみなさまへ」— 借り換え時の注意点
  • 国土交通省「住宅ローン関連情報」— 制度全般と統計
住宅ローンを借り換えると諸費用50〜80万円。何年で元が取れる? — お金 関連イラスト (どうする?)
Photo by Jakub Żerdzicki on Unsplash

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参考資料

  1. 住宅金融支援機構「住宅ローン借換えガイド」
  2. 金融庁「住宅ローンを利用するみなさまへ」
  3. 国土交通省「住宅ローン関連情報」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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