iDeCoの限度額が月6.2万円になるのはいつから?
iDeCo拠出限度額の引き上げは2027年1月引落分(2026年12月拠出分)から。企業年金なし会社員は月6.2万円、加入可能年齢も70歳未満へ拡大されます。
どうする?編集部 · · 読了時間 約3分
広告
広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)
結論から先に
iDeCo(個人型確定拠出年金)の拠出限度額引き上げは、2027年1月引落分(2026年12月拠出分)から新たな上限額が適用される見込みです。最大の変更点は、企業年金(DB・DC)に加入していない会社員のiDeCo限度額が月2.3万円から月6.2万円へ大幅増額されること。さらに加入可能年齢も65歳未満から70歳未満へ延長され、退職後も最長10年間追加で積み立てられるようになります。自営業者(第1号被保険者)の月6.8万円は据え置きですが、会社員にとっては節税効果が大幅に拡大する歴史的改正です。すでに2026年1月からは「10年ルール」(一時金受取と退職金の間隔)が適用されているため、受取時の戦略も併せて見直しが必要です。
どんな場合に当てはまるか
大幅増額の恩恵を受ける人
- 企業年金なし会社員:月2.3万→6.2万円(差3.9万円)
- 企業型DC加入者(DBなし):月2万→5.5万円(DC合算)
- DB加入会社員:月1.2万→6.2万円相当
- 公務員:月1.2万→2万円
- 第3号被保険者(専業主婦):月2.3万→6.2万円
据え置きの人
- 第1号被保険者(自営業):月6.8万円のまま(国民年金基金と合算)
加入年齢延長の対象
- 60〜64歳:従来通り加入可
- 65〜69歳:新たに加入・継続可能
- 70歳以上:原則加入不可(既存ルール)
受給開始年齢
- 60〜75歳の間で選択可能(既存ルール)
- 加入年齢延長により、長期積立後の長期取り崩しが可能
同時期に施行された改正
- 10年ルール(2026年1月、iDeCo→退職金の間隔)
- 退職金受取→iDeCo受取は5年ルール継続
- 受取時の退職所得控除・公的年金等控除の併用判断が複雑化
例外状況
増額のメリットが小さいケース
- 既に限度額未満の拠出
- 課税所得が低く所得控除のメリットが小さい(年収200万円未満等)
- 60歳目前で運用期間が短い
- 流動性資金(現金)が不足、生活費を圧迫するリスク
増額のメリットが大きいケース
- 高所得者(所得税率20〜33%)
- 退職金が少ない(退職所得控除をフル活用したい)
- 40代以下で運用期間20年以上
- 配偶者がiDeCo未加入で家計全体での節税最大化
拠出を見直すべきタイミング
- 増額施行直前(2026年12月)
- 転職・退職時
- 年収変動時(昇給・降給)
- 結婚・出産・住宅購入時
費用・リスク・注意点
iDeCoの基本コスト
- 加入時手数料:2,829円(初回のみ)
- 国民年金基金連合会手数料:月105円
- 信託銀行手数料:月66円
- 運営管理機関手数料:月0〜500円程度(金融機関により差)
- 給付時手数料:1回440円
- 年間最低コスト:2,000円〜7,000円程度
節税効果の試算例(月6.2万円拠出・年74.4万円)
- 所得税率5%+住民税10%(年収300万円目安):年11万円の節税
- 所得税率10%+住民税10%(年収500万円目安):年15万円の節税
- 所得税率20%+住民税10%(年収700万円目安):年22万円の節税
- 所得税率23%+住民税10%(年収1,000万円目安):年25万円の節税
- 30年継続で総節税330万〜750万円
増額時の注意点
- 銀行口座の引落残高確保(年間74.4万円)
- 生活費を圧迫しないか家計シミュレーション
- 緊急予備資金(生活費6か月分)は別途確保
- 住宅ローン返済との兼ね合い
- 教育資金・老後資金のバランス
自己判断で避けたいこと
- 流動性資金を確保せずに満額拠出
- 元本確保型のみで運用(インフレに負ける)
- 受取方法(一時金vs年金)の事前検討なし
- 退職金・公的年金との合算シミュレーション省略
- 「節税のため」とリスク許容度を無視した運用商品選択
増額前に確認すべきこと
- 自分の加入区分(第1号・第2号・第3号、企業年金有無)
- 現在の拠出額と新限度額の差
- 生活余力(年間74.4万円拠出が可能か)
- 受取時の税額シミュレーション
- 他の節税制度(NISA・小規模企業共済等)との優先順位
増額の手続き
- 運営管理機関(金融機関)から案内が届く
- 「掛金額変更届」を提出
- 企業型DC併用者は事業主への確認も必要
- 年1回まで変更可能(変動可能月は10〜12月が一般的)
- 引落口座変更も必要なら同時申請
NISA・iDeCoの使い分け
- iDeCo:所得控除あり・原則60歳まで引出不可・退職所得控除等あり
- NISA:所得控除なし・いつでも引出可・運用益非課税
- 一般論:所得税率高い人はiDeCo優先、流動性重視はNISA優先
- 両方併用が最強(NISA 360万円/年+iDeCo 74.4万円/年)
よくある質問
上記FAQを参照してください。
参考資料
- iDeCo公式サイト 制度改正情報
- 厚生労働省 確定拠出年金制度
- 国民年金基金連合会
広告
広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)
参考資料
上記の出典は本文で扱った一般的情報の一次資料です。時期によりガイドラインが更新される場合がありますので、各機関の最新情報も併せてご確認ください。
ご注意. 本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個人の状況により異なる場合があります。医療・法律・金融など専門的な判断が必要な事項は、必ず該当分野の専門家にご相談ください。
関連記事
給与所得控除65万円に引き上げ。年収いくらの人が対象?
お金 どうする?お金2026年3月15日
給与所得控除65万円に引き上げ。年収いくらの人が対象?
結論給与所得控除最低額が65万円に。年収162.5万円以下のパート・アルバイトに恩恵。基礎控除と合算で年収160万円まで所得税ゼロ。
育児休業給付、2026年の改正でいくらもらえる?
お金 どうする?お金2026年5月4日
育児休業給付、2026年の改正でいくらもらえる?
結論両親14日以上育休で給付率80%(手取り10割相当)。時短勤務も給付対象に。2025年4月から運用中。
物価高対応子育て応援手当2万円、申請期限はいつ?
お金 どうする?お金2026年5月4日
物価高対応子育て応援手当2万円、申請期限はいつ?
結論自治体ごとに期限が異なる。品川区終了、神戸市5/31、八王子・町田・世田谷6/30。お住まいの自治体公式へ。
子ども・子育て支援金、月給30万円ならいくら天引きされる?
お金 どうする?お金2026年5月4日
子ども・子育て支援金、月給30万円ならいくら天引きされる?
結論月給30万円の場合、子ども・子育て支援金の本人負担は月約345円。2028年度まで段階的に料率が引き上げられる予定です。